「一生懸命働いているし、極端な贅沢をしているわけでもない。なのに、なぜか毎月お金が残らない……」 そんな悩みを抱えている方は、一度ご自身の部屋を見渡してみてください。床に脱ぎっぱなしの服、中身を把握しきれていない棚、パンパンに膨らんだクローゼット。実は、「お金が貯まらない」と「モノが多い」には、切っても切れない深い関係があるのです。
今回は、かつて「汚部屋」に住み、お金をドブに捨て続けていた私の実体験を交えながら、なぜ片付けが最強の節約術になるのかを解説します。
私が「コンビニ傘」を5本も持っていた理由
今でこそお金の管理や整理整頓の大切さを発信していますが、昔の私は片付けが大の苦手でした。床が見えないほどモノが散らかっており、まさに「汚部屋」と言っても過言ではない状態。そんな私の当時の家計は、火の車でした。
象徴的なエピソードがあります。ある日、玄関を掃除しようとしたら(実際にはモノを避けただけですが)、ビニール傘が5本も出てきたのです。
理由はシンプルでした。 「出先で雨が降ったとき、家に傘があるかどうかを思い出せない」 「そもそも玄関が散らかっていて、出がけに傘を探すのが面倒」 「とりあえず1本数百円だし、買えばいいか」
この「数百円だし」という油断が積み重なり、気づけば傘だけで数千円を無駄にしていました。これは傘に限った話ではありません。ストックがあるのに買った洗剤、二度と読まない雑誌……。「モノを把握できていない」ことは、そのまま「お金を捨てている」ことと同じだったのです。
モノが多い家でお金が逃げていく3つの理由
なぜモノが多いと、家計は苦しくなるのでしょうか。主な理由は3つあります。
1. 「二重買い」が日常化する
部屋が散らかっていると、自分が何をどれだけ持っているか把握できません。その結果、すでに家にあるものをまた買ってしまう「二重買い」が発生します。一つひとつは小さな金額でも、年間で考えれば数万円単位の損失になりかねません。
2. 「時間」という資産をロスしている
モノが多いと、探し物に費やす時間が増えます。ある統計では、人は一生のうち約150時間を「探し物」に費やしているというデータもあります。時間は資産です。探し物にイライラして疲れ、そのストレスを解消するために外食したり、買い物をしたり……。モノの多さは、精神的にも金銭的にも悪循環を生みます。
3. 「管理コスト」を支払っている
モノを置いておくにはスペースが必要です。もし、モノを減らすことでワンサイズ狭い部屋(=家賃が安い部屋)に住めるとしたら、その差額分、あなたは「モノのために家賃を払っている」ことになります。モノを持つことは、維持費や管理する手間を払い続けることなのです。
片付けを始めると、なぜかお金が貯まりだす
逆に、部屋を整えると不思議なほどお金が貯まり始めます。これは単に「二重買いが減る」からだけではありません。
部屋がスッキリすると、「本当に自分に必要なモノ」を見極める基準(価値観)がはっきりしてきます。 モノを買うときに「これは本当に今の生活に必要か?」「どこに置くのか?」を冷静に考えるようになるため、衝動買いが劇的に減るのです。
また、お気に入りのモノだけに囲まれた生活は満足度が高く、心の隙間を埋めるための「なんとなく買い」の必要がなくなります。
最初の一歩は「財布の中」から
「モノが多いのはわかっているけれど、どこから手を付ければいいかわからない」という方は、まずは「財布の中」から片付けてみてください。
パンパンに膨らんだ財布は、汚部屋の縮図です。
- 期限切れのクーポン
- もう行かないお店のポイントカード
- 溜まったレシート
これらを全部出して、必要なものだけに絞る。それだけで、自分のお金の出入りに対する意識がガラリと変わります。
まとめ:節約したいなら、まず「捨てる」こと
お金が貯まらないのは、あなたの意志が弱いからではありません。モノが多すぎて、判断力が鈍っているだけかもしれません。
かつて傘を5本も溜め込んでいた私でも、モノを減らすことで家計を立て直すことができました。節約術を検索する前に、まずは目の前にある「使っていないモノ」を手放してみませんか?
部屋にスペースが生まれるとき、あなたの通帳にも余裕が生まれるはずです。

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